親子の熊

見せられた写真には二匹の熊が映っていた。体長がわずかに違うその二匹は恐らく親子であろうと私は思い、そしてそうだった。話を聞くと罠にかかった小熊を親熊が守っていたという、その先は聞かなくてもいい。きっと、親熊を銃で殺した後に罠にかかった小熊をナイフか銃で殺したのだろう。
小さい個体だから殺さないとか、そんな選択肢はない。なぜなら熊は人間の手に負えない生き物だから自分が怪我をするよりも殺した方がましだと思っているのだろう。海外のデスゲームなんかでもよく観る、人を信用できずに殺してしまうというのと似ている気がした。
だがこうやって考えていると、生き物と分かり合えると、生き物に優しくあろうと思っている私の方がおかしいのだと思えてくる。生き物を普段から殺している人たちというのは生き物の危険性というのを十分に理解しているはずだし、私は理想論でしか考えていない。意味のない殺生はする必要がなく、小さい個体を殺す意味もない。そう思ってはいても、殺すには食べるの他に危険だから駆除するというのも入っているわけだから、やはり考えても仕方がない。食べるのであれば待った方がいいし、駆除するのであれば小さい方がいいから。
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