心霊番組

たまたまつけたテレビ番組では、廃墟に潜入するという企画がされていた。怖い番組というのが懐かしく感じ、テレビをつけていたのだが、私は怖いものを全く信じていないので、あまり怖くは感じなかった。廃墟の中に入り、そこでカメラを回しながら建物の中を回っていく、顔が見えたとか、音がしたとか騒ぎながら建物の奥の方へと進んでいき、腕が痺れたとか、肩が重いとか、言いながら終わっていく。テレビだから嘘っぽく感じるし、オーバーリアクションを見ていると、やはりそれは嘘なのではないかと思えてくる。私は、暗闇を見ても何も思わないし、怖いと感じることも少ない。廃墟に潜入する話よりは怖い話を聞いていた方が面白いと思うし、廃墟はどちらかというと、ホームレスや危険な人が住み着いているという話を聞いた方が怖いと思う。
昔は怖いと感じることが多かった。暗闇の木の影に何か気配を感じたり、誰かにつけられているような気がしたり。それらが脳の錯覚なのではないかと思い始めてから、ほとんどのことを疑うようになった。騙される人間というか、騙される才能のある人間は怖い番組を楽しめるかもしれないし、やけに評価が高い商品に夢中になれるかもしれない。高評価の映画を過大評価するかもしれない。私は怖いものを信じなくなり、人の評価も気にならなくなった。
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