なんでももっていってしまう

私の脳内

ゴルフ場の太陽光パネルについている光ケーブルが盗まれるという事件が去年あった。コードを切って売るらしいのだが、なかなかの金額になるのだから何回も盗みを犯すのだろう。防犯カメラが新しく設置されたのだが、結局事件は立て続けにあって、大して防犯カメラが機能していないということだけが分かる。「また盗まれたよ」と、話はほとんど笑い話のようになっていたから、もしかすると盗まれたとしてもほとんど関係がないのかもしれないと思った。

おじさんたちの話を聞いていると、ふと笑ってしまうことがある。例えば「でかい発電機を持ってかれた、それは200万くらいする」「オートバイを持ってかれた、スーパーカブ、どうせなら貰っとけばよかった」「重機につける爪を持ってかれた、二人じゃないと持てないから犯人は二人か? まだ一回しか使っていないのに」「どんどん持ってかれっちまう」「なくなっちゃうな」「ははは……」
おじさんたちはどこか他人事のように話し、次は何が持ってかれるかを楽しみにしているように見えた。犯罪者に物を盗まれるのは「チクショー」という気持ちになるかもしれないが、犯人たちの犯行がどんどん大胆になっていくような気がして、なんだか楽しそうだなと思った。

きっと、犯人たちは軽口を叩きながら物を持っていくのかもしれない。バイクを2台盗まれたという話を聞いたときに私が思い浮かべたのは、1台の自動車に3人乗ってゴルフ場に侵入し、2人がバイクに乗って逃げるという物だった。大胆な犯人たちはそれくらいやっているのかもしれない。燃料はゴルフ場のでかいドラム缶から持っていっているだろうし、バイクに箱か何かをつけて小物なども運んでいるのかもしれない。もしかすると、次回からはその盗んだバイクでゴルフ場へやってきて、何か物を盗んでいるのかもしれないと思った。

おじさんたちは誰が持っていくのかが気になっていても、捕まえようという気はないので、取り放題がまたしばらく続くだろう。ゴミは持っていかないから、ゴミだけが残り、持っていくのが面倒なものも取り残されているから、犯行現場から人間が感じられた。
「次は何を持ってかれますかね?」と聞くと、「全部もってかれっちまうよ」と笑いながら言っていた。

 

 


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Posted by yuuya yamaguchi