第八十四回 個人的な今週のエッセイ R7.11/16-R7.11/23

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お品書き

 

秋田旅行計画 その2

自分で旅の計画を立てるというのはやはり面倒である。が、面倒なことだからと何もしなければ自分の狭い世界以外を知らずに人生を終えてしまう。それでも構わないのだが、私は知らない土地を知るべきだと思った。一人旅をすべきだと思った。だから少しずつでも計画を立てなければならないと思った。

旅計画を潤滑に進めるために図書館から本を借りた。秋田の主要な観光地が載った本である。私は乳頭温泉郷、田沢湖、角館を旅のメインにすることにした。秋田の日本海側にはなまはげが有名な男鹿半島があるそうだが、どれだけ時間がかかるのかが分からない。行くべきかどうかも分からないから、それはまた次に考えることにする。

とりあえず決まっているのがとりあえず乳頭温泉郷へ向かうということだ、田沢湖までの電車がありそこからバスを使って温泉郷へ向かう。宿泊施設で湯巡り帖を買い、乳頭温泉の全部の湯に入る予定でいる。湯巡り帖は7ヶ所の温泉に1回ずつ入ることができ、それらを巡るバスに乗り放題という特典がついている。ちなみに宿泊者しか購入することができないそうらしい。1日で全ての温泉を巡るというのはなんだか勿体無いような気がするから、私はそこに2泊することにした。1日目に半分入り、2日目にもう半分入ることにした。だが温泉だけの旅というのもなんだかつまらないから、2日目に田沢湖に行こうと思っている。朝に田沢湖に向かい、夕方に温泉郷に戻る。角館は帰りに寄ろうかと思っている。

次は旅館の予約とかを考えないと、ああ、大変だ。

自分の世界

タヌキやアナグマを通して自分の世界が映し出されたような気がした。それが人間であるとか野生動物であるとかは関係がなくて、同じ生き物に対する、内側から溢れ出る情のようなものがあって、それを感じるたびに私は人間性を補完していることを実感する。

自分からみて弱った立場にある生き物だと一目見て分かると、安心感を感じる。攻撃されない安心感。そしてそのあとにどうにかすることができる万能感を感じ、平穏な形でありたいという希望になる。

自分の世界に明確な区切りがあるからこそ、他人との距離感に一線を引き、異物を察知する装置が敏感に働く。タヌキとアナグマは確実に異物だった。私の規則的な日常を壊す非日常だった。異物に興味を向けるのか無視をするのか、興味を向けた先に何か変化があるのなら私は喜んで向かい入れる。

私は他人に興味がないのにも関わらず弱った人間をみると手を差し伸べたい気持ちに駆られる。対等な人間には平等に接しようとするし、それ以上には敬意を払う。立場のようなものに重きを置いているのだと思うが、その矛盾が気になっている。興味がないのなら弱った人間に気がつかないだろうから。

私の視界の中を晴れが多く占めればそれは晴れで、ここから数キロ先が雨でも、火事でも私にとっては晴れだった。自分の世界というのはそういうものだと思う。私はそれを守りたいし、刺激物を少々振り掛けたい。壊したくなる衝動に駆られながら、今日も世界を補完していく。

共感能力

「チャットGPTに共感してもらえたんです」私はその言葉を発している女が酷く歪んでいるように見えた。AIの共感というのにピンと来なかったというのと、形式上でされているであろう共感を本物と偽物に区別せずに受け止めているのが、やはり歪んで見えた。

人が心から好きを語り合っている時の目の輝きや声の抑揚とただ、相手の調子を伺うだけの同調とが同じなはずがない。表情や声を模倣することはできても、言葉が溢れるような感情の奔流は模倣できない。

メッセージ上だから、共感してくれたのだと感じたのだろうか。それにしても機械を親友や恋人にする人の気持ちが理解できない。

共感してくれれば機械でも他人でも誰でもいいのだろうか。空の入れ物でも。

言葉が通じな

 タヌキと言葉が通じれば私が罠をかけた訳ではないことを伝えられるし、そのギュッと手首を締め付けているワイヤーを取り外すこともできる。だが、言葉が通じないから私に対して警戒心を露わにするし、もし助け出そうとするならば、頭を棒か何かで殴打して一時的に活動を停止させ、その隙にワイヤーを外すしかない。言葉が通じないと不便だと思った。助けたいという気持ちが全く伝わらないから。

でも言葉が伝わったとしても気持ちは伝わらないような気もする。あなたを助けたいと言葉で囁き人を騙す人間もいるから。と、考えると言葉が通じても意味がないような気がする。いつか気持ちが直接伝わる時代が来る日だろうか、人は言葉が正しく伝わるように努力したり、相手の真意を受け取ろうとするから、やはり、それはそれでつまらないのかもしれないが。

 

 


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