落ち葉集めみたいな

私の脳内

幅、約160cm、長さは恐らく20m以上はあるだろうと思う網があった。それは団子のように丸まっていたから長さは正確には分からないのだが、その端末はなぜか、筒状に綺麗にまとめられていた。それは緑色をしており、きっとそれを巻き直せということなのだろうと私は直感した。周りには誰も見当たらず、あるのはその団子のように丸まった網と、箒のみだった。
網を地面に広げれば、ゴミがつく、私は決して几帳面な性格ではなかったのだが、まとめられた網はゴミが一つもつかずに綺麗だった。だから、箒で地面を掃いてから、その網を広げることにし、最後には端末が一つの筒のようになるように考えた。手間を減らすため、網の捩れを全て取り後は巻くだけという状態にすると、ふと、どこからか人が現れた。私が声をかけるも返事はなく、何やら黙々と、網についたゴミをとっているようだった。私はその男が私のことを手伝っているのかと思い、そのまま何も言わずにいた。男は酷く腰の曲がっており、手早くゴミをとっていった。
網を巻く作業をしていると、手元の網にゴミが絡まっていた。男の方を見ると、男は、網から取ったゴミをそのまま地面に落としていた。私が網を引きずり、そうするとゴミは網に戻っていく。私は男の行為が無駄になっているような気がして、声をかけた。
「すみません、取ったゴミをもっと向こうへやってください」
「わたしは……、です」
男の言葉が聞き取れなかったので、私は近くへよりもう一度同じことを言った。
「わたしは、勝手にやっているだけです、だから、わたしには、ゴミが網につこうが関係ないのです」
私は男が取ったゴミを拾っていき、それを一箇所に集めた。そして箒でどこかへ掃いてから網を巻いた。網を巻き終えた時には男はどこかへ消えており、私が巻いた網も不思議と消えていた。辺りを見渡すと、緑色に丸まった網があった。私は、箒を拾い、その方向へと足を進めた。

 

 


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私の脳内

Posted by yuuya yamaguchi