好きな天気

雨が降っていて私は苛々していて、雨が降っていたから苛々していたというわけではなくて、何かあったから苛々していたというわけでもなくて、とりあえず私は苛々していて、そしてこの苛々を少しでもましにしたいと考えていた。苛々しているといってはいるが、私は何かに怒っているわけではないから、少し表現が違うかもしれない。私がよく使うモヤモヤに近いものかもしれない。
苛々を解消するには自分を追い込んだり、苦しめたりするのが効果的だと私は考えている。それは自傷のような何も得られない無駄な行為ではなくて成果が得られるもの。例えば筋トレのように追い込んだ先に自分の成長を実感できるものが望ましいと私は考えている。結果さえ実感できれば苦しんでいる過程すらも楽しむことができる。なぜなら、無駄なことが嫌いな私にとってその行為に夢中になっている時間は無駄を一切感じることがないからだ。
最近私の中で流行っている辛いものを食べるということをして、苛々を解消しようと考えていた。先程いった自分を虐める行為であるが、それが自分の成長に繋がるかどうかは分かる人にしか分からない。辛さ耐性というのは強化されていくもので、1が限界の人が2、3へと強化されていく。目に見える辛さ耐性の変化は面白いものであるから私はその過程を楽しんでいた。
辛いものを注文するとき、前回頼んだ数字よりもいくつか飛ばして注文をした。激辛だと書いてあったが私はその言葉に全く恐怖を感じなかった。その激辛を食べているとき、質のいい辛みだと感じた。私の言う質のいい辛みというのは体の奥や喉が熱くなるもので、質の悪い辛みというのは舌先がやけに痛くなるものだった。食べ終えた私は満足していた。腹が満たされ、刺激を感じたからだ。雨はまだ止んでいなかったのでカフェに足を運んだ。雨を見ると、本とコーヒーが頭に浮かぶ。これもきっと私の欲求を解消する習慣のようなものだと思った。
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