芋掘り

掘り出したじゃがいもは陽に当たると緑色に変色し、毒素を溜め込むそうだ。そのため、直射日光を避けるためにも朝方にじゃがいもを掘り出さなければならない。その後、掘り出したじゃがいもはかごに入れられ遮光用のカーテンを被せられる。乾燥させるために扇風機を当て続け完全に乾かす必要があるのだ。
野菜はただ収穫するのではなくて、野菜ごとに適切な処置が決まっているから面白い。必要な栄養、必要な環境、適した環境、収穫後の保存方法。その一つ一つに個性が溢れる野菜だが、野菜と関わっていると野菜というのが人間のようであることが分かってくる。野菜が栄養の取り合いをするような配置であれば、それは合理的ではないし、野菜が出す毒素が別の野菜の栄養素となれば、適した配置かもしれない。
野菜には性格のようなものがあり、複雑で、面白い。野菜も生き物なのだと強く感じる。例えば、夏の暑さにやられて腐敗した野菜からはかなり強烈な臭いがする。生き物に荒らされて傷だらけになった時も同じで、腐敗した野菜の臭いは顔を歪めたくなるほど強く臭う。酸っぱさと、乳製品のような生臭さが混ざり合い腐敗臭特有の臭いが鼻をつく。
じゃがいもが腐ると、まず土の中にどろっとした感覚を感じる。土ごと掘り出してみると、そこには皮が破れ白い液体を吐き出しているじゃがいもがあり、ぐにょぐにょと軟化したじゃがいもが顔を出す。
草も野菜も、動物ももわっとするような腐敗臭を放つ。その臭いを嗅ぐと、生命というのを強く感じる。人間の汗も体液も、
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