卵を孵化させたい男 第十二話 単三電池

13日目
検卵をするのにライトが必要だった。
検卵というのは、卵がどういう状態をを見ることだ。
スマホのライトはかなり強く、ケースをつけた時の窪みに卵がハマるので、検卵に向いている。
だが、写真を撮りたかったので、どうしてもライトが必要になった。
引き出しを漁ってみると、頑丈そうなライトを見つけた、だが、光が弱くて卵に光を当てても中を見ることができなかった。
電池の残量が少ないのだと思い、サイズを調べるために蓋を開けると単三だった。
ライトから電池を取り出して、引き出しの中に入っていた電池を入れてみたが、電気はつかなかった。
少しだけ希望はあったが、新しい電池と交換するために、蓋を開けて逆さにしてみた。
だが、先ほど入れた単三電池は、完全にハマっていた。
気のせいかと思った。
同じ大きさの電池を入れたのでハマるのはおかしい
「おい、さっきは普通に出てきただろ」
そう思い、電池を振ってみたりするが、筒の中に電池はハマったままだった。
今度は、右手でライトを持ち、左手で右手の手首を叩いた。
衝撃で、電池が出てくるかもしれない。
しかし、ライトはカラカラと音が鳴るだけで、電池は出てこなかった。
全く取れる気配がせず、諦めて元の引き出しにライトをしまおうとした。
「別のライトを探さないと」
そう思いながら、何気なくライトのスイッチを押すと、なんと電気がついた。
先ほどは、なんともなかった電池だが、私が衝撃を加えたことで何らかの変化があったのだろう。
電池は取れなくなってしまったが、卵を観察するには十分の光の強さだった。
せめて、卵が孵るまでは、持ち堪えてくれ。
ということが先ほどありました。
ライトの話はさておき、卵は成長を続けています。
昨日は、一つに見えた黒い点が二つになっており、卵の内側に見えた血管の他にも膜のようなものを見つけられました。
その膜は、人の肺のような形をしており、血管と同様に卵の内側を這っています。
近くの田んぼには、鴨がいるので、卵の親は鴨なのだろうか?
それとも鶏で、他の鳥が運んできたのだろうか。
蛇の卵とも予想できるが、どうやら蛇の卵は、細長いものらしく、私の卵とは違うと思います。
卵でふと思いましたが、パズドラやモンストのガチャではなぜ卵が使われているでしょうか。
ドラゴンと名のつく割に哺乳類が出てきたり、神が出てくる方が多いような気もします。
その二つに限らず、ゲームガチャでの卵率は高いような気がします。
ガチャポンも卵をイメージして作られたのかもしれません。
やはり殻の中にいいものが収まっているということを卵からインスピレーションを受けたんですかね。
私の卵は、親がいない捨て卵なので、虹色に塗れば、何かレアな鳥が生まれてきますかね。
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