おさらば

私の脳内

耳たぶにしこりがあって、確か高校生のときにできたものだったと思うのだが、今日はそれの処理をしてもらおうと思い外科へ行った。腫れたり痒かったり、コリコリとしていたのでそれを指でいじって遊んでいたり、私はそれをいつか処理しようと思ってはいたのだが、別に何か困ったことがあったわけでもなく、長年放置していた。むしろ、私はそれを自分の兄弟のように思っていたのかもしれない。だが今日は新しく買った眼鏡を取りに行く予定が入っていたというのと、取ってもいいか、という気になっていたから取ることにした。

耳たぶに麻酔をしてそこにメスを入れるというのだが、麻酔の力はとんでもないものだと私は実感した。麻酔を注射する感覚すらなく、目の前にいる人の衣類をずっと見ていた。「痛くないですか?」という言葉を何度もかけてくれるのだが、全く痛みがなかった。酒の強さに麻酔は関係するのか? 取り出したしこりを見せてもらえるのか? 私の頭の中では様々な疑問が浮かび、気づいたときには手術は終わっていた。痛痒さを少しずつ感じはしたがそれは苦痛というよりかはむしろ心地のいいもので治り途中の擦り傷から感じるものと似ていた。最後に取り出されたしこりを見たのだが、貝柱にも見えたし、溶けた白いアイロンビーズのようにも見えた。

薬局で痛み止めをもらった。「今は麻酔が効いているから痛くはないかもしれないが、痛くなると思うから、その度に飲むように」とそんなことを言われた気がしたが、私はこの痛みを気に入り出していたため、薬を飲む気はなかった。痛みというのは怪我をしなければなかなか感じることはない。だから新鮮に感じていた。今のところ痛みは段々と増している気がしたが、寝れないほどの痛みというのにはほど遠かった。痛みが発展すれば飲むことを考えるが、今はほとんど気にならない。私はこのままにしておこうと思った。

 

 


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Posted by yuuya yamaguchi