時間が必要ですか ?

5億年ボタンという話を知っていますか?
あなたの目の前に一つのボタンがあります。
そのボタンを押すと、5億年間、別の空間に飛ばされ、やがて、元の世界に戻ってきます。
飛ばされた先で過ごした記憶は消去されますが、元の世界に戻ってきた時に100万円が貰えます。
その話を聞き、あなたの友達がそのボタンを押すと本当に100万円をもらうことができました。
その友達は、何回もボタンを押し満足すると、その場を去っていきます。
あなたは、考えましたが、やがてそのボタンを押すことを決心しました。
ボタンを押すと、目の前には、何もない空間が広がっていました。
どうやら、その空間ではお腹が空くことはなく、睡眠を取る必要もないようです。
あなたは、退屈でした。
やがて、床に文字を書き始めました。
とてつもない時間を費やし、何時間、何日経ったのかも分かりません。
この世の全てを解き明かすことができるほどの時間を費やし、悟った時にあなたは、元の世界に戻りました。
目の前には、100万円があります。
ボタンを押したことによって手に入れたということだけは分かりましたが、その空間での出来事は全く思い出せません。
あなたは、再びそのボタンを押しますか?
この話を聞いた時の私は、この話がかなり怖いものだと思っていましたが、その5億年という有り余る時間の中で悟るというのは、どのような感覚なのかということを考え、その魅力に取り憑かれています。
その空間での時間がたとえ無駄なものになってしまっても、100万円もらえなくても、5億年ボタンを押したいです。
それだけ、時間が欲しいです。
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