祖父のプロテインデビュー

晩御飯を作っている時、祖父が「プロテインっていうのあるのけ?」と聞いてきた。YouTubeか何かで見たのかは知らないが、私は「あるよ」とだけ言い、早速、プロテインを作ることにした。私が飲んでいたのはソイプロテインのココア味、筋肉をつけるためであればホエイプロテインがいいのだが、ホエイは消化に時間がかかるし、私はムキムキになるために運動をしているというわけではなくて、年をとっても元気でいるために運動をしているので、動物性よりも消化のいい植物性のプロテインを飲んでいた。プロテインについても多くの人が誤解をしていると思うのだが、別にプロテインを飲んだからといって筋肉がつきやすくなるわけではないし、筋トレをしない人はプロテインを飲んではいけないというわけでもない。たんぱく質は髪にもなるし、肌の再生や、内臓の再生にも使われるから、むしろ多く摂った方がいいのだ。多く摂れば体に悪いというわけでもなくて、余分なものは尿として排出される。そして、最も重大なことは、そもそも人はたんぱく質の摂取量が足りていないということにあると私は思っている。一日の理想的なたんぱく質の摂取量は自分の体重をg数に置き換えたもので60kgであれば、60g、50kgであれば50gということになる。運動をしている人であれば、そしてその2倍は摂った方がいいとされている。一般的な食事でたんぱく質を摂ることはかなり難しく、私の記憶では肉を100g食べたとしても、10gほどのたんぱく質しか摂取できないと思った。プロテインは一杯で15gほど摂れるからかなり効率がいいと言える。
シェイカーに水を200ml 入れ、スプーン一杯分を入れる。中の粉が消えるまでシェイカーを上下に振り、それを祖父に渡した。プロテインを飲み終えた祖父は美味いとも不味いとも言わず、「じいちゃんにも買ってきてくろ」とだけ言った。祖父に私の知識を話そうかとも思ったが、そんなことをしなくても毎日一杯のプロテインを飲んでくれれば、関係のないことだった。
年寄りの腎臓に負担がかかるとかも考えたが、とりあえず買ってあげることにした。歳を取れば筋肉は落ちていくもので、たんぱく質を積極的に摂らなければ、どんどん衰えていくかもしれない。筋肉がなければ動くことも難しいし、たんぱく質はアミノ酸にもなるので、もしかしたら認知症の対策になるかもしれない。メンタルも向上するだろう。
誰かが何か、新しいことを始めるという時が一番、ワクワクするし、私も背中を支えてあげたいと思う。
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