川を綺麗にしたい

家の前に幅2mくらいの用水路があり、もちろん水も流れている。私はその用水路で子供の頃よく遊んでいたこともあり、少しは愛着のようなものがあったし、その用水路に泥が溜まっているのが気になって仕方がなかった。私は綺麗にしたいと思った。綺麗にすることが何かに繋がるわけではなかったが、思ってしまったのだから仕方がない。そして綺麗になった用水路を見るために泥を掬いたいと思えてきた。
用水路はU字溝で作られているから下はコンクリートで硬かった。上の方から流れてくる水はゆっくりではあるが確実に下に流れていく、だからU字溝に不具合は見られない。ただ、泥が溜まっているのが気になる。恐らく、雨で流れてきたのか、田んぼの泥が流れてきたのか、その泥がU字溝の両端または片端に溜まっていた。深さは40cmほどだろうか、その泥はスコップで簡単に掘れるものもあれば根付いているものもあって、その根付いているものというのは上に雑草が生えておりその根は強固に連携しあっている。根付いている草があると上から流れてくるものを堰き止めてしまうから、まずはその草を取り除かなければならないと思った。
用水路の先はどうなっているのかを見にいくと先は小さな川に繋がっていた。そしてその手前には崖が崩れている箇所があったから、草をそこに持ってくれば補強することができるかもしれない。そして肝心なのは草や泥の運び方だった。軽トラや手押し車を使うのがいいと思えたが、それでは効率が悪いし、何より泥や草をU字溝の外へ出すのが大変だった。高さが1mほどあるのでそれを繰り返せば余計に疲れてしまう。しばらく考えていると川に泥を流せないかと思いついた。元は水に乗って泥が流れ着いたのだから、同じことをすればいいのだ。上流の泥を少しずつ下流に流していき、その途中で崖を補強すれば余計に疲れることもないはずだ。そしてそのためには水の流れを流暢にする必要がある。つまり便秘状態になっている用水路に強い流れを作らなければならず、そのためには下流の泥をどかしながら上流に向かっていく必要があった。
色々と戦略を立てた後に実際に泥を掬うのは気持ちが良かった。終わりが見えなくても、自分が今どの段階にいるのかが分かるだけで十分だった。あとは目の前の作業に集中するだけで、それを暇な時に少しずつすればいいだけ。
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